11月3日富山県介護福祉士会がサンシップとやまでロボットスーツ『HAL(ハル)』の実演と紹介を行いました。
このロボットスーツ『HAL(ハル)』は、筑波大学大学院教授 システム情報工学研究科工学博士サイバーダイン設立者 山海嘉之氏によって作られたものだという。
ロボットスーツ『HAL(ハル)』は、「人間の筋肉は脳から運動ニューロンを介して伝達される神経信号によって収縮する。HALは、この微弱な生体電位信号を皮膚表面で検出、処理する随意的制御を行う。皮膚表面にセンサを貼り付け、動きたいと思うだけで、人間の思いどおりに動作するのだ。筋肉の衰えや脊髄損傷などによって身体の機能不全を来した装着者の動作を支援したり、リハビリに役立てるロボットである」といわれています。(紹介ホームページはこちらです。http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/tech/docs/ct_s03600.jsp?p=000743)
この企画について、主催者から話しがあり興味があったので体験することにしました。CYBERDYNE株式会社(http://www.cyberdyne.jp/)の久野さんを紹介され、早速ロボットスーツ『HAL(ハル)』を付けてみることにしました。足にいろいろと付けて『HAL(ハル)』を身につける前に動きを見るために線をつないで足を動かしたら『HAL(ハル)』が動いた。「すごいなぁ」と思いました。
私でも動くことが確認され、『HAL(ハル)』を装着することになりました。腰から足のかかとまでロボットとして装着するもので靴にもセンサーがついており、特別な靴のようだ。
『HAL(ハル)』を装着して、何回か立ったり座ったりしながら、コンピュータにデータを送り、身体の動きに合わせて行くみたいでした。私は、何も付けないで立ったり歩いたりすると腰が伸びきらず、右に身体が傾き、緊張で頭が右に行き、右の腕や肩に力が入りしんどいのですが、『HAL(ハル)』を装着してそれがありませんでした。腰が伸び、身体全体がまっすぐになりました。
歩いてみましょうといわれて、手を引いてもらいながら歩き出したら想像していたよりも、すんなり歩けることにビックリしました。何も付けないで歩くとどうしても身体全体を支えるために力が入ってしまうのですが、『HAL(ハル)』を装着して歩くと身体全体の負担があまりありませんでした。
私自身最初に不安だったのは、脳性麻痺からくるアテトーゼや腰痛による腰が伸びないのではないかということ、または自分の思いと正反対の動きをロボットがしたらどうなるんだろうという心配をしていました。でも、その不安は、すぐに払拭してしまいました。なんとなく、何回か練習すれば歩行器を使って歩けるような気がしました。
今は、リハビリで使われることを目的に開発されているようですが、日常的に障害者や高齢者が『HAL(ハル)』を装着して生活できるようになれば、もっと行動範囲や生活が楽になりそうな気がします。どこまで可能性が開けるのかわかりませんが、現在の介護事情を考えたときにもうひとつの可能性も否定は出来ないような気がします。
平井