2009年07月30日

路面電車環状線化に対する富山市の回答

 
 この間、富山市の路面電車環状線化に対して取り組んできました。
 このことについて、富山市の回答がきましたので紹介します。
 富山市のホームページ「市へのご意見・ご要望」に出させていただきました。市の回答掲載は、最後にリンクしました。ご覧下さい。
 平井

(テキストに変換しました)

市相第790号
平成21年7月28日
平井 誠一 様
富山市長 森 雅志
路面電車環状線化について(回答)
 7月14日にお受けしましたご意見について、別紙のとおり回答いたします。
(担当)市民生活部市民生活相談課
(電話)直通 443−2045


(別 紙)
 日頃より市政の推進に格別のご理解をいただき、厚くお礼申し上げます。
 市内電車環状線化事業は、丸の内交差点から西町交差点までの約900mの区間で富山市が整備した新たな軌道施設を利用して、富山地方鉄道鰍ェ、富山市から借用した新型車両を環状に運行する形となるものであります。
 そこで、市が新たに建設する丸の内交差点から西町交差点までの区間の3電停と、移設が必要な丸の内電停の計4箇所につきましては、富山ライトレールの電停と同様、有効幅1.75m、高さ0.28m、長さ18.4mでスロープの付いたバリアフリー化された電停となる予定であります。
 一方、その他の既存電停につきましては、環状線化事業に併せて、富山地方鉄道鰍ェ現状の幅でスロープ設置と高さ調整を実施する計画となっており、市としましても財源面で支援することとしております。
 なお、既存電停幅の拡幅につきましては、限られた道路空間の利用方法について関係機関との合意が必要であり、今後の課題であると考えております。
 市としましては、更なるバリアフリー化を推進するよう、また、より使いやすい電停となるよう、富山地方鉄道鰍ニ共に検討してまいりたいと考えておりますので何卒ご理解を賜りますようお願いいたします。
 また、富山地方鉄道鰍ェ導入する新型車両の車椅子等への対応につきましては、富山地方鉄道鰍ナ検討されていると聞いております。
(回答担当課:交通政策課、路面電車推進室)

 富山市の回答は、こちらです

posted by りーぶる at 22:26| Comment(2) | 障害者の交通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月11日

鉄道利用に伴う駅舎改修のお願いとご提案について

鉄道利用に伴う駅舎改修のお願いとご提案について(センター)



2009年7月7日
富山地方鉄道株式会社
代表取締役社長 川岸 宏 様

特定非営利活動法人
 自立生活支援センター富山
  理事長 平井 誠一
     
鉄道利用に伴う駅舎改修のお願いとご提案について


拝啓
 梅雨の候、御社におかれましてはますますご清祥のお慶び申し上げます。平素より、公共交通事業にご尽力されていることに心から敬意を表します。
 私どもの法人では、富山市の委託事業として障害のある人などの相談事業はじめとする自立支援に取り組んでいます。そして、このたび○○○○氏より御社鉄道の利用における相談を受け、実際に下記駅舎に出向き、車いす等での利用について私どもなりに検証いたしました。
 そこで、○○氏をはじめとした車いす等を使用される方が下記駅舎より、御社鉄道を利用できるよう、僭越ながら別紙のとおりご提案させていただいた次第です。
 つきましては、下記駅舎においての車いす等での利用について、ぜひ前向きにご検討いただきますようお願い申し上げます。
敬具
                 記

改修を要望する駅舎  :  電鉄稲荷町駅

改修を要望する理由  :  別紙にもありますように、障害者の住んでいるところか
              らより身近にある安全で安価な公共交通機関を利用して
              通勤及び生活の足 として要望するところです。

改 修 提 案    :  @「電動車いす等で稲荷町駅3番ホームから乗車を可能
               にするためのスロープの設置」
               A乗車及び降車時に車いす等を使用する障害者が駅員に
               連絡するためのインターホン及びベルの設置
              B稲荷町駅出入り口にスロープの設置
               (切符等の購入及び雨天時の待機場所として)

 以上

 
稲荷町駅のバリアフリー化の要望書(本人) 

稲荷町駅のバリアフリー化の要望書


 私、田中町のグループホームに住んでいて、仕事は市民病院の裏(今泉)の作業所へ月曜日〜金曜日の毎日電動車いすで通っています。
 本当は稲荷町駅から往復上滝線の電車に乗って通いたいのですが、稲荷町駅は全体がバリアフリーになっていないので、朝、稲荷町駅の近くのアピア前から「まいどはや」バスに乗って一番町まで行って、総曲輪で乗り換えて行って、帰りは南富山まで行ってそこから電車に乗って不二越で降りて通っています。(南富山、不二越両駅ともバリアフリー化されています。)
 初めのころ〈昨年10月まで〉往復バスで通っていましたが、「不二越駅はバリアフリー化にされているか、どうか調べて見て」と思って見たらバリアフリー化になっていました。
 その一週間ぐらいして「一回帰り、電車に乗って行け」と思い、南富山駅まで行き、駅員さんに「ホームと電車の段差あるか」と聞いたら一緒についてくださり、乗るその時間帯の電車はほぼ平行になって手を借りなくても乗れることがわかりましたが、他の時間帯によっては手を借りなければならないこともわかりました。
 今では、私の顔を見ると駅員さんが不二越までの切符を用意してくださっていることもあります。

バスと電車との違いは

 1.時間が短縮(同時間に発車時、電車の場合、最大50分〜1時間)されます。
2.電車の場合、乗り換えなしで通えます。
3.バスの場合、早朝と夜の便がないです。

 稲荷町駅がバリアフリー化になりますと帰りの不二越で降りるよりさらに10分短縮されますし、富山駅前へも出やすくなりますし、シルバーカーを利用して電車でアピアへの買い物客も増えると思いますので御検討を宜しくお願いします。

                           ○○ ○○
                            富山市田中町○○○○


 稲荷町駅資料は、こちら(pdfファイル)からどうぞ。
posted by りーぶる at 10:48| Comment(0) | 障害者の交通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月03日

富山市路面電車環状線化についての要望書

 
 富山市は、ライトレールに続いて、現在の路面電車の一部を環状線化してライトレールと同じ車両を走らせる計画を立て工事に入っています。
 現在の路面電車の電停は以下の写真のようになっています。


 県庁前f.jpg県庁前d.jpg
 

 戦前から使われてきた電停だと思います。電停の高さや幅も電停によってまちまちです。計画では、新しく作られる電停は交通バリアフリー法で作られるそうだが、既存の電停は新しく走る電車の高さにして、スロープを着けると担当課の話しでした。
 しかし、現状の電停のままで高さをあげ、スロープを現在の長さで着けることはすごく危険であり、写真でもわかるように電停から足先が出てしまいます。
 また、車いすで回転することも危険が伴い、電停にいると電車と接触する可能性があることが私たちの調査でわかりました。

 そこで富山市長と富山地方鉄道KKに以下の要望書を昨日提出しました。


2009年7月2日
富山市長
  森 雅 志 殿
NPO法人 自立生活支援センター富山
富山市新川原町5-9 レジデンス新川原1F
076-444-3753 Fax. 076-407-5557
理事長  平 井 誠 一
富山の交通アクセスをよくする会
代 表  長 澤 誠 二

    富山市路面電車環状線化についての要望書
 
 貴市におかれましては、「公共交通を軸とした拠点集中型のコンパクトなまちづくり」を基本方針に、富山駅周辺地区の整備や市内電車環状線化によるLRTネットワークの形成など中心市街地の活性化に取り組んでおられることに敬意を表します。
 さて、現在進められている「路面電車の環状線化」に際して、貴市の都市整備部路面電車推進室でお話を聞いたところ、新しい電停については新しい基準で作られるが、その他の電停は高さを上げ、スロープを着けるようだと聞きました。
さらに、マスコミ等で「富山地方鉄道への3車体連結の車両1台導入」を議会に提出されると報じられていました。
 「路面電車の環状線化」ではライトレールと同じ車両で、乗降部の高さは地面から30センチ(会社によると)、調査ではインテック前乗降部の高さは地面から27.5センチです。一方新聞発表されている来年4月に走る3車体連結の車両は、乗降部の高さは地面から35センチです。同じ線路に新しく導入される車体の乗降部の高さが5センチ違うのではないかという疑問の中で、ほんとうに私たちが利用しやすいものになるのだろうかと心配しています。
私たち障害者の立場から別紙の調査内容と危惧される課題についてご検討いただき、障害者等の移動の安全と安心して利用でき、生活・就労の権利を進める立場から以下の要望をいたします。

     記

1.調査について

・調査は、路面電車環状線化される電停。(環状線化される内側の電停のみ)
・調査項目は、電停の高さ(線路側と道路側)、電停の幅(線路側から道路側の幅)、ガードレールの有無、スロープの有無。その他。

2.課題について

・現在の電停の幅や高さは、電停によってまちまちであること。(電車との接触、電停からの転落・恐怖、車いすの回転が出来ない・危険の可能性あり)
・電停にガードレールがついてないところが半数ぐらいあること。(電停からの転落の危険性の可能性あり)
・電停にスロープがほとんどついていないこと。
・上記のことにより、現状のままで電停の高さが上がってスロープが着けられるだけでは、車いす利用者及び電動車いす利用者・高齢者が電停で安全・安心して車いす等の回転・乗車や降車ができません。(歩くことの出来ない障害者にとって、車いすや電動車椅子は「足」であり、収入の少ない障害者にとって公共交通機関は大切な移動手段です。)
・電停に乗車や降車するための横断歩道の問題。(現状では、レールがひかれている横断歩道の不備により車いすからの転倒することもあり危険であること。)
・電停の改修に当たっては、電停と歩道との間の道路幅が狭いことの問題。(但し、桜橋電停等いくつかの電停では歩道側が少し食い込んで、道路幅を確保されています)
・「路面電車の環状線化」で導入される車両(LRT)と3車体連結の車両(LRV)の地面から乗降部の高さ5センチの違いにより電停の作られかたに疑問があります。

3. 要望について

・LRTに合わせた電停の改修には、車いす利用者・高齢者が電停で安全・安心して車いす等の回転・乗車や降車ができるようにしてください。
・高齢者や障害者が安心して渡れることができる横断歩道の整備を行ってください。
・既存の富山地方鉄道の電停改修については、富山市としても支援を行ってください。
・そのための検討会を富山市・富山地方鉄道・私たちの団体・国土交通省などを含めて行ってください。


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 調査の詳細については、こちら(pdfファイル)からどうぞ。


posted by りーぶる at 22:34| Comment(0) | 障害者の交通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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