2020年02月12日

差別とは何なのか 『差別的な看板』から その1

差別とは何なのか 『差別的な看板』から その1

 「入れ墨・タトゥー・暴力団の方はただちに110番します。 紙パンツ・車イスの方・泥酔・乱暴な方のご入場はお断り致します。〇〇苑」の看板が今年の2019年4月29日にオープンした天然温泉付き地域交流館 (社会福祉法人 〇〇会)の正面玄関に掲げられた。
 パンフレットには、『畳スペースやフリースペースがあり地域住民の方が参加できるイベントや健康教室等の開催の企画を考えています。宴会や御茶会等でもご利用いただけます。』とあり、また〇〇地域包括支援センターは『医療・介護・介護予防・生活支援に関する様々な悩みごとや相談受けています。高齢者の方々、その家族や地域にお住いの方々の心配ごとや困りごとについて何時でもお気軽にご相談いただけます。』と書かれています。この社会福祉法人は、富山県高岡市にあり特別養護老人ホームを運営しており、4月からはサービス付き高齢者向け住宅と天然温泉(地域交流スペース・売店・イートインスペース・大型ジム・コインランドリー・多目的スペース)をオープンさせた。
 この看板は問題ではないかと高岡市の市民から情報がありました。視察に行くと差別看板が玄関前に置かれており、その後ろに天然温泉付き地域交流館や〇〇地域包括支援センターの出入口があり、玄関の戸には高岡市まちづくり条例適合証マークが貼られていました。玄関前の駐車スペースは2台分の車イスマークが黒く塗りつぶされて消してあった。天然温泉付き地域交流館に入っていくと職員の人が「お風呂は段差があるので入れない」と言われました。(次回に続く)
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2019年05月22日

インクルーシブ教育を考えるシンポジウム

インクルーシブ教育を考えるシンポジウム
副題 -ともに学び、ともに生きる教育の実践-


ねらい: 障害者権利条約が批准され、障害者差別解消法も施行されるなか、障害の有無にかかわらず誰もが望めば、合理的な配慮のもと地域の普通学級で学ぶことができるという考え方で文科省は施策を進めており、普通学級に在籍する障害のある子どもがいる。
一見インクルーシブ教育が進んでいるように思えるけれども、「勉強についていけないから」「障害があるから」「他の生徒とコミュニケーションが取るのが難しいから」等の理由で分けた場での教育の対象となる子どもたちもいる。障害のある子どもとない子どもが分けられて、ともに学習したり交流したりする機会が減っている。また学力差によって普通学級にいる障害のある子が居場所を失うケースもある。
実際問題、インクルーシブ教育の実現は容易いものではないけれども、ゆくゆくはどの子どもも卒業して社会に出ていかなければならないし、社会にいろいろな人がいるのであれば、教育現場も社会の縮図として位置付けていくべきではないだろうか。改めて『障害のある子どもとない子どもがともに育って地域に根ざしていく』ことに関して考えていき、インクルーシブ教育の推進につなげていきたい。

年月日:2019年6月2日(日)
場 所:サンシップとやま 6月2日(日)研修室601
時 間:午後13時30分〜16時(13時受付)

主 催:自立生活支援センター富山
参加費無料

プログラム
13:00〜 受付
13:30〜 開始
     開会の挨拶
13:35〜14:35 基調講演/徳田さん
14:35〜14:45 休憩
14:45〜シンポジウム/村上先生、名原さん、浅木さん、八島さん
15:35〜質疑応答
16:00〜閉会


内 容
第一部:基調講演「障害のある子とない子が地域の学校でともに学ぶことを目指す活動を通して」−石川県での実践から−
講師:徳田茂さん(白山・野々市つながりの会代表)

プロフィール
1947年 現在の金沢市で生まれる
1970年 金沢大学文学部卒業(心理学専攻)
1974年 仲間の人たちと障害児通園施設ひまわり教室をつくる
      (2011年まで代表)
1978年 仲間の人たちと「松任・石川つながりの会(現在の白山・野々市つながりの会)」をつくる
現在 白山・野々市つながりの会代表
   障害児を普通学校へ・全国連絡会運営委員

第二部:パネルディスカッション
「ともに学び合うインクルーシブ教育とは」

コーディネーター:平井誠一さん(自立生活支援センター富山)
パネリスト:村上満先生(富山国際大学子ども育成学部・教授)
      名原晶子さん(当事者家族)
浅木裕美さん(自立生活支援センター富山)
      八島梨花さん(自立生活支援センター富山)
      
事前申し込み:名前、所属、連絡先
申し込み方法:FAX、メール、電話等
宛先:自立生活支援センター富山

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2019年05月21日

自立生活支援センター富山の水害時の「避難確保行動事業」実施報告

自立生活支援センター富山の水害時の
「避難確保行動事業」実施報告

 
 今回の避難訓練は、私たちの職場がいたち川の近くで過去に何度か氾濫したことがある所なので水害による避難訓練を行うことにしました。
職場の避難訓練をなぜ行うことにしたかと言えば、私たちは障害者の相談支援を行っており利用される方が障害を持った方が多く、また職場で障害を持って働いている者が過半数以上になる事もあり、日中に災害が起きたらどのように避難するか、障害者自らが考えて行こうということで行いました。また、この地区は富山市の中心にありますが、人口減少と高齢化が進んでいます。町内や近所の方とどのように避難するかを考えて行くことが必要になります。
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 避難訓練の趣旨・目的等は、水防法第15条の3第1項に基づくものであり「特定非営利活動法人 自立生活支援センター富山」の就労者並びに利用者の円滑かつ迅速な避難の確保を図ることを目的とするものです。この事業を遂行するにあたり、富山県民生委員児童委員協議会民生委員・児童委員ネットワーク促進事業実施要領によるものでご協力いただきました。主催は自立生活支援センター富山で、共催は富山市民生委員児童委員協議会 障害者・高齢者福祉部会、地域福祉部会です。
 今回の基本テーマは「障害のないまちづくり」とし、障害者の就労中、就労場所が被災(洪水等)とした場合、どのように避難し行動するか、そのために非難確保計画策定と、避難行動訓練の実施をすすめるものとしました。(富山市民生委員児童委員協議会の方々とは3年前から防災の取り組みをしてきました。)
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 実施は、当センターで平成31年4月24日(水)の時間は9時50分から11時30分で、近くの避難場所である富山市教育センターの体育館までの行程で行われました。参加者は、当センター職員と理事・利用者、富山県民生委員児童委員協議会民生委員、町内会の方々、富山市障害福祉課、富山市防災対策課、富山県防災士会、富山市民児協事務局の方々総勢22人が参加しました。

 以下はスケジュールです。
◎9:50 @開会 Aスケジュール確認
◎10:00 @洪水警報発令(訓練)富山市防災対策課(合図(紙面)「第一警戒体制」)A第一警戒体制にもとづき、初動すること。A)洪水予報等の情報に基づくこと。B)使用する資材等の準備に関すること。C)緊急連絡網による連絡に関すること。・緊急連絡網の上位から連絡をいれ協力要請をすすめること。 D)通報119(訓練)。・富山消防署に通報すること。
◎10:20 @洪水警報発令(訓練)富山市防災対策課(合図(紙面))。いたち川氾濫注意情報から、第2警戒体制に移行が見込まれるもの。 A理事長指示 A)特定避難所に避難準備にはいる指示。B)要配慮者の避難指示と誘導をすすめること。
◎10:30 @特定避難所(避難完了)
その後、当センターに戻り
◎10:40 @総評:講師:特定非営利活動法人富山県防災士会の事務局長佐伯邦夫氏より話されました。
◎11:00 まとめとして、コーディネーター(富山市民児協事務局)坂田さんが話されました。

 参加された方からご意見や感想をいただきました。
・ライフジャケットのチャックが閉め にくかった。
・車椅子の扱い方が分からなかった。
・高齢者の避難誘導という視点はあったが、障害者の避難誘導まではなかった。
・119番通報などのタイミングや手 順がどうだったのか。
・ひとり暮らしをしているけど避難はどうなんだろうか。
・水害の時に電動車椅子のバッテリーやコントロールボックスが水が付くと壊れるので手動車椅子で逃げなければならない。
・町内は高齢者が多いので避難は課題・・・等の意見が出されました。
 また民生委員の方からは、近隣の民生委員の人たちが助け合うことも考えられることや何度でも避難訓練を行うことの必要性、地区の人たちが話しあうことの大切さが言われました。
 なお、この避難訓練を行うにあたり「富山ファーストバンク社会福祉基金」様よりライフジャケット,ボート,拡声器,ライト,避難場所案内旗,避難誘導旗,浮き輪等の物品購入費を助成していただきました。ありがとうございました。この場を借りて感謝申し上げます。万が一の備えをしていきたいと考えて、今後は年に1回避難訓練を行いたいと思っています。     (文責 平井誠一)
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(参加された高城謙子さんの感想)

4月24日、自立センターでいたち川が氾濫したという想定の防災訓練に参加しました。私は体験室で体験しているという想定です。普段は一人暮らしの私がもし実際に避難しなくてはならない時になったら、誰か助けてくれたかなって思ってしまいました。改めて近所付き合いの大切さを痛感しました



posted by りーぶる at 15:11| Comment(0) | 震災関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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